【認知症と物忘れの違い!】知ることであなたと家族の気持ちが楽になる!

認知

親や祖父母と生活していて、「最近もの忘れが多いな」「もの忘れが多いけど、年相応の物忘れかな」「もしかして、認知症?」と考えがよぎる方がいると思います。

加齢によるもの忘れ、病的なもの忘れ(認知症)か分からなくて、不安な気持ちを抱えていませんか?

加齢によるもの忘れが出てくることはしょうがないことです。

しかし、病的なもの忘れ(認知症)はできるだけ早期に見つけていただきたい!

病的なもの忘れ(認知症)は、加齢のもの忘れとは異なる言動があるので説明します。

 

加齢によるもの忘れと認知症によるもの忘れ

加齢によるもの忘れと、認知症による物忘れが理解できれば、早期に発見できます。

早期に発見しても、認知症を直すことはできません。

しかし、早期に気付くことで、認知症の進行を緩やかにできます。

あなたが少しでも違いを知ることで、認知症の方への関わり方も深く知れるということですね。

少しでも、目を通して頭の片隅に覚えてみてください。

加齢によるもの忘れ 認知症によるもの忘れ
  • 体験したことの一部を忘れる
  • ヒントを与えられると思い出す
  • 時間・場所の見当がつく
  • 日常生活に支障がない
  • 物忘れをしていることの自覚がある
  • 体験したことの全体を忘れる
  • 新しい出来事を記憶できない
  • ヒントを与えられても思い出せない
  • 時間・場所などの見当がつかない
  • 日常生活に支障がある
  • 物忘れしていることの自覚がない

引用:「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の違いとは? (taiyo-seimei.co.jp)

認知症によるもの忘れの症状

  • 友達との約束をしたこと自体を忘れる。
  • 食べた物だけでなく、食事をした事も忘れる。
  • 頻繁に買い物に行っている、スーパーへの道が分からなくなったり、家に帰れなくなったりする。
  • 家の電気をつけっぱなしで出てきたこと自体を忘れる。
  • 昔から使っている電化製品の使い方が分からなくなる。

引用:「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の違いとは? (taiyo-seimei.co.jp)

認知症の物忘れに列挙してある、自覚のない物忘れについて具体例も入れて分かりやすく説明します。

【食べる力に合わせて】介護食の種類(嚥下食・きざみ食・ミキサー食・ソフト食)|みんなの介護

引用:みんなの介護

認知症による物忘れは、数分前に食事をした出来事自体を忘れます。

加齢による物忘れは、「何を食べたっけ?」

食事の内容を質問するのに対して、認知症は記憶ができていないため、「まだご飯食べてないよね?」と本人は記憶がないため、毎回初めて話をしているかのように尋ねます。

何回も同じことを聞いてくると、うんざりしますよね。

繰り返しの質問に対して、イライラして接している方は、強い口調で言い返したり、聞こえないふりをして、答えなかったりすることもあるのではないでしょうか。

その対応は、一番してはいけないことです。

記憶は残らなくても、心には残ります。

冷たい対応をされて、悲しい、辛いなどの感情は蓄積され心に残るものです。

この負の感情から、認知症の進行が速くなることも…。

毎回冷たい対応をしていたら、なんとなく「この人は冷たい人だ」「この人は怖い人だ」という部分だけ覚えていることもあります。

「認知症くらいなら、自分一人で面倒が見れる」と思う人がいるかもしれません。

軽度認知症なら、デイサービスやデイケアを導入して、一緒に生活ができます。

認知症が進行して物の使い方や、便が汚いという認識が出来なくなってきたら、施設を検討した方がよいかもしれません。

最初は、自分一人で介護ができます。

重度認知症になると、その方を中心とした生活をするということです。

自分が、仕事や人間関係のストレスで心に余裕がないとき、八つ当たりをしないとは限りません。

そのように八つ当たりの場面が増えてきたら、施設を検討してみましょう。

昔の方は、施設に入れたら「あの人は面倒を見ることを放棄している」「厄介払いしている」と思うかもしれません。

重度認知症の方を自宅で面倒をみるとなると、パッと見てわかるティッシュを食べ物と捉えます。

日用品を理解できていない状態で、目を離してしまうと、何をするかわからないです。

そのため、四六時中一緒にいないといけません。

自身が疲労で疲れていても、介護しないといけない状況です。

施設を使っても、誰も逃げだとは思わないでしょう。

介護疲れは、隣で支えてきたあなたにしか分からないです。

使えるサービスは色々頼ってストレスを軽減してください。

付きっきりの介護生活で、心身ともに病んでしまうほうが心配です。

お互いのストレス軽減のためにも、施設やサービスを活用することをおススメします。

認知症の原因

認知症の症状の進行を予防すために必要なこと | アイデアわくわくリハビリ

引用:認知症の症状の進行を予防すために必要なこと | アイデアわくわくリハビリ 

認知症はさまざまな原因で脳が障害され、記憶力や判断力などの認知機能が低下することで引き起こされます。代表的な認知症はアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβたんぱくという物質が貯蔵され、神経が傷害されて脳が委縮していく病気です。

日常生活で、常に楽をすることを優先していたら、自然と怠けてしまいます。

その結果が、認知症の進行を早めていく原因になっているかもしれませんね。

認知症の予防

令和元年の厚生労働省老健局「認知症施策の総合的な推進について」では、65歳以上の人口の約6人に1人の割合で認知症になります。

年々増加していく一方のため、他人事と思わないでください。

気軽に始められるものを紹介していきます。

運動【有酸素運動】

認知症(アルツハイマー病)の予防と治療!リハビリ(運動)による可能性を語ります!

引用:認知症(アルツハイマー病)の予防と治療!リハビリ(運動)による可能性を語ります!

1日30分、3週間運動を行う。例)ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳等

有酸素運動を行うことで血が巡るため血行が良くなります。

血行が良くなることで脳の活性化につながります。

運動+二重課題(2つの作業を同時にすること・デュアルタスク)もおススメです。

ジョギングしながら、しりとりや計算をする。友人と会話しながらジョギングも効果的。

1人ではなく2人でもできるため、ゲーム感覚で楽しみながら行うと継続しやすいですね。

思考をつかさどる場所が前頭葉のため、二重課題を行うことで認知症予防につながります。

※日常生活でできるデュアルタスク…お皿洗いをしながら歌う。電話をしながらメモを取る等。

自分で料理をする

料理をしているお婆さんのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

引用:フリーイラスト

脳が委縮すると、前頭葉も小さくなります。

料理をする際は何を作るか、どのように切るか等を頭の中で考えます。

物事を考える時に使用される場所は前頭葉です。

料理では試行錯誤して前頭葉を使うため、とても活性されるということですね。

食生活を整える

引用:フリーイラスト

食生活を整えることで、生活習慣病を予防することができます。

生活習慣病は、糖尿病高血圧原因です。

認知症には、脳血管性認知症がありその要因が高血圧。

つまり、生活習慣病が予防できれば脳血管性の認知症の予防にもつながるということですね。

バランスの良い食事をとることは大事ですが、食べすぎには注意

脳血管疾患は、塩分の取りすぎでリスクが高くなるため低糖質・低塩分に気を付けることです。

具体的に料理を挙げていきます。

夏場に食欲がなくても食が進むこと間違いなし。

かぼちゃのピリ辛あんかけ

カボチャは、食物繊維を含むため老化防止に役立ちます。

高い抗酸化物質が、慢性疾患のリスクを減らす可能性もあるようです。

カボチャのピリ辛そぼろあんかけ

引用文献:認知症予防に役立つレシピ

ご飯のお供に、一品つけたしてみましょう。

材料(2人分)

材料
かぼちゃ 140g
豚ひき肉 60g
玉ねぎ(みじん切り) 40g
枝豆 10g
豆板醤 小さじ1/2杯
醤油 小さじ1と1/2杯
砂糖 小さじ1/2杯
だし汁 50㏄
しょうが汁 大さじ1杯
水溶き片栗粉 小さじ2杯

カボチャの調理方法

  1. カボチャを、食べやすい大きさに切ります。(一口サイズ)
  2. レンジ600wで4分間、温める。

あんかけの調理方法

  1. 豚ひき肉・玉ねぎ(みじん切り)・だし汁を鍋に入れ火にかける。
  2. 豚肉に火が通ったところで、豆板醤・醤油・砂糖を入れて煮立てます。
  3. 水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。
  4. しょうが汁を入れます。

盛り付け

  1. 器にカボチャを盛ります。
  2. カボチャの上にあんかけをかけて茹でた枝豆をのせて完成です。

引用文献:認知症予防に役立つレシピ

たくさん料理を知りたいという方は↓をクリックしてレシピを増やしていきましょう。

認知症予防に役立つレシピ|MY介護の広場 (my-kaigo.com)

一汁二菜から、一汁三菜を基本と考えてください。

高齢になると、食べる量が減少していきます。

そのため、少ない食事でも、栄養素を取ることを意識してほしいです。

認知症の関わり方

認知症の関わり方一つで良くなったり、悪化したりします。

正しい関わり方を少しでも知ることで、急速な悪化を防ぐことができるということですね。

目線を合わせて話す

「角度を変えても視線が合うイラスト」の作り方に思わずなるほど……! シンプルな方法に「めちゃめちゃ楽しいです」の声(1/2 ページ) - ねとらぼ

引用:“大介護時代”に備える! 「認知症ケア“ユマニチュード”」 – きょうの健康

認知症の方に上から話かけると、威圧感や恐怖感を感じてしまうためしゃがんで視線を合わせて話をします。

表情がよく見える位置だと、目もしっかり合うので安心して落ち着くでしょう。

耳元でゆっくり、大きな声で話す

ご高齢者に多い「加齢性難聴」とコミュニケーションのポイント | 介護の便利帖|あずみ苑-介護施設・有料老人ホーム レオパレス21グループ

引用:介護サービス 有料老人ホーム ホームページ

認知症の方に限らず、高齢になると難聴となり、声が聞こえにくくなります。

聞き取りにくさも年々出てくるため、ゆっくり、はっきり伝えてもらうと理解しやすいですね。

長文だと理解しにくいので、短文で分かりやすい言葉を使用するように意識してください。下のイラストは、具体例です。認知症 | 看護roo![カンゴルー]

引用:認知症 | 看護roo![カンゴルー]

肯定してあげる(ほめる、相槌を打つ)

『スパイダーマン:ホームカミング』メイおばさんが若返った?!│エンタメの神様関連する画像の詳細をご覧ください。自分の思いに素直になって行動すること。できる時代になってきましたね! | 橋本包材研究所

引用:喜び フリーイラスト 頷き フリーイラスト

認知症になると色々できなくなるため、褒めてもらえると自信につながります。

「あれもこれもできてない」「自分は役立たない人なんだ」と思ってしまうので沢山肯定してあげて下さい。

本人の表情を見る

おばあちゃんのイラスト

引用:おばあちゃんの表情 イラスト

不安なことや、辛いことがあると表情に出ます。

よく観察して気持ちをくみ取ってあげてください。

不安な気持ちに気付かず、そのままにすると気持ちが落ち着かない状態となります。

介護保険サービス

介護保険をもらうには、要介護認定を受ける必要があります。

どのくらい日常生活に支障があり、介護サービスは何が必要かを見つけるために行います。

【介護保険の介護度の説明】

要支援1が最も介護度が軽く要介護5が最介護度が重いです。

介護度 介護度の程度
自立 軽い

   

重い

要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5

要支援1〜2は、日常生活動作は問題なく自分で対応できるが、部分的に生活に支援が必要な場面がある状態です。

要介護1〜5は、日常生活で一人で生活するには難しい状況です。

入浴、食事、排せつなど介助量が増えるにつれて介護度が重いと判定されます。

引用:要介護認定とは|要支援1~要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など【介護のほんね】 (kaigonohonne.com)

介護保険制度を使って利用できる介護サービス

認知症の軽い方から重い方まで様々な人がいます。

歩行ができない、転倒リスクがある人等は、自宅のサービスがよいですね。

家族と同伴にて危険なく通所にいける方は、通所サービス。

その方の用途にあったサービスを見つけましょう。

サービスを受ける場所 サービスの種類
自宅で受ける 訪問介護、訪問看護、訪問入浴など
通って受ける デイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)、ショートステイ(短期入所生活介護)、認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)
入所して受ける 特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療法型医療施設、有料老人ホーム、認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)など

引用:認知症の介護サービスとは?介護サービスの種類や対象者、費用について詳しく解説|SOMPO笑顔倶楽部 (sompo-egaoclub.com)

認知症の方が入居する介護施設について詳しく知りたい方は↓をクリックしてください!

認知症患者を施設に入れるタイミングは?介護施設の特徴や入所条件も解説|サービス付き高齢者向け住宅の学研ココファン (cocofump.co.jp)

まとめ

全て読んで頂けたでしょうか。

現在、高齢化社会といわれている時代です。

認知症は、日々増えていく一方ですよね。毎日のように、会話している家族のことなら、話をしていて明らかに内容がおかしいと気づくと思います。

早期に気付くことで、認知症の進行を遅らせることができ、病院で診断すると、あなたが相談できる場所もできますよね。

相談できる場所ができると、頼れる方ができるため、心のよりどころとなります。

様々な不安な気持ちも、軽減するでしょう。

悩んでいる方は、あなただけではありません。

認知症に当てはまる項目が、身近な人であれば、精神科への診察をおススメしてください。

認知症の方の生活は専門である、医療従事者の方々が一緒に施設を検討します。

その方にあった施設をソーシャルワーカー(MSW)が最終的に決定します。

安心してデイサービスや、訪問リハビリ等、様々なサービスを活用してください。

認知症の物忘れと年相応の物忘れを学んで、日々生活している中で、少しでも予防したいという気持ちも、芽生えてくれたら嬉しいです。

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